ムーンオブバローダ（2016年生、母テイラーバートン）

ムーンオブバローダ（2016年1月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「インドのバローダで発見されたイエローダイヤモンド」。毛色は栗毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時12歳）と交配したテイラーバートンが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2019年の3歳。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

高橋亮厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

3月3日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は508kg。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月18日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた4戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

10月8日、中6週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の笠松競馬秋まつりまであと4日（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダミアンバローズに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月23日、中1週で迎えた6戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて、最後は2着のコルネットに1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（2020年）

2月2日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたウェイクール決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3月8日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

7月5日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2021年）

1月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

4月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた15戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

7月17日、中8週で迎えた16戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

9月5日、中6週で迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では閃光のような末脚を披露し、3着に入った。

11月7日、中6週で迎えた19戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた20戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

6歳（2022年）

1月29日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、5着に終わった。

2月26日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

7月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた24戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

10月2日、中9週で迎えた26戦目は、鷲頭虎太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

10月23日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鷲頭虎太騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

2022年10月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

11月27日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた28戦目は、塚本雄大騎手を鞍上に迎えて、西川ご夫妻に感謝特別（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスケサンカクサンに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月11日、中1週で迎えた29戦目は、キバナアマ特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で塚本雄大騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

12月28日、中1週で迎えた30戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、C2-5（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7歳（2023年）

1月8日、中1週で迎えた31戦目は、小寒特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は塚本雄大騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

1月29日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた32戦目は、一般C2 C3（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のブラックジェイドをクビ差振り切って順当に勝利した。

2月12日、中1週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた33戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、バレンタイン特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

2月26日、中1週で迎えた34戦目は、雨水特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で畑中信司騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシンギングロードに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月15日、中1週で迎えた35戦目は、池田一樹トラベル特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で畑中信司騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた36戦目は、一般C1-5（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で畑中信司騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったニシノキントウンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4月9日、中1週で迎えた37戦目は、岡村卓弥騎手を鞍上に迎えて、一般C1-4（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

4月23日、中1週で迎えた38戦目は、一般C1-4（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は畑中信司騎手（4戦0勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

2019年10月25日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。