ハツノボリ（2006年生、母チャッターリップス）

ハツノボリ（2006年3月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「民謡『お江戸日本橋』の一節より」。毛色は栗毛。種牡馬のエアジハード（当時11歳）と交配したチャッターリップスが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地15戦0勝2着2回、中央障害9戦0勝、地方10戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上B2。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、山岸桂市によって735万円で落札された。

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

7月5日、デビュー戦はD.ホワイト騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.ホワイト騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したキョウエイエルメスを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月29日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

3歳（2009年）

1月31日、中6週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

2月15日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

4月25日、中9週で迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したケイアイホシノカミにアタマ差届かず2着となった。

5月17日、中2週で迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月31日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

8月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

10月20日、中7週で迎えた11戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフリークトークに6馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月5日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったエシスに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

11月19日、中1週で迎えた13戦目は、松平幸秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松平幸秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ハルカノタカにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2010年）

1月3日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松平幸秀騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったタガノブリガデイロに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

1月19日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松平幸秀騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったテイケイメルベイユに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月2日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で松平幸秀騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず10着に敗れた。

3月4日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた18戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（園田ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったスナークホーオーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月16日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上C1（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びを欠き3着に敗れた。

4月8日、中2週で迎えた20戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のケンブリッジナイトをクビ差振り切って優勝

5月8日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた22戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は一杯になって17着に終わった。

5歳（2011年）

1月23日、約8か月の休養明けで迎えた23戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では今一つ伸び切れず15着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた24戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

3月5日、中3週で迎えた25戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

4月23日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。6着に終わった。

5月22日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で草野太郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6月12日、中2週で迎えた28戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

7月16日、中4週で迎えた29戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は草野太郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた30戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。11着に終わった。

8月27日、中2週で迎えた31戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は草野太郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。11着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で草野太郎騎手（4戦0勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。11着に終わった。

11月26日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。8着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた34戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は草野太郎騎手（5戦0勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。9着に終わった。