モガミナイン（1985年生、母キヤツシユボア）

モガミナイン（1985年4月19日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーアテンシヨン（当時7歳）と交配したキヤツシユボアが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）ビッグレッドファーム。戦績は、中央平地9戦4勝、地方1戦0勝。1988年のスプリングステークス(G2)に勝利した他、1988年の共同通信杯4歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

古山良司厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

11月14日、デビュー戦は安田富男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は514kg。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジャンボジェットに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳400万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のグランドキャニオンをアタマ差振り切って勝利をモノにする

3歳（1988年）

1月23日、中6週で迎えた3戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のグランドキャニオンに1馬身1/4の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

2月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（3戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月27日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G2のスプリングステークス（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で安田富男騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るキョウシンムサシを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初の重賞タイトルを手にした。

4月17日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で安田富男騎手（5戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

5月29日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安田富男騎手（6戦4勝）。24頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、7着に終わった。

5歳（1990年）

1月7日、約19か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

1月21日、中1週で迎えた9戦目は、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

10月10日、約8か月半の休み明けで迎えた10戦目は、小林伸義騎手を鞍上に迎えて、赤レンガ記念（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。9着に敗れた。