ハツノナタリー（1986年生、母インターレデイ）

ハツノナタリー（1986年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時13歳）と交配したインターレデイが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三嶋牧場。戦績は、中央平地12戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1989年の師走特別(900万下)。

経歴

デビュー前

仲住芳雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

11月5日、デビュー戦は菅原泰夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したシラユリビゼンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（1989年）

8月20日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスティーナイルに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月16日、中3週で迎えた3戦目は、4歳以上400万下の袖ケ浦特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて、最後は2着のシャンハイリルを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月15日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（2戦2勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤原英幸騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、スピーディシルクに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月17日、中4週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の師走特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤原英幸騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の気力で渋太く持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のトーエイブルーをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（1990年）

1月28日、中5週で迎えた7戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤原英幸騎手（5戦3勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

3月4日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、千葉ステークス（中山芝1200m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で藤原英幸騎手（6戦3勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

11月18日、約8か月半の休養明けで迎えた9戦目は、横田雅博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（7戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の千葉テレビ杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

5歳（1991年）

1月19日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の若水賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。