アグネスワルツ（2007年生、母メルロースウィート）

アグネスワルツ（2007年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋三拍子の優美な舞曲」。毛色は栗毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時7歳）と交配したメルロースウィートが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦4勝2着4回。2010年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で3着に入った他、2010年のフローラステークス(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、渡辺孝男によって2,100万円で落札された。

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月25日、デビュー戦は国分恭介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は464kg。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメイショウカンパクに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月29日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のワイルドラズベリーに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手にした。

3歳（2010年）

4月25日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、サンテミリオンに交わされて1馬身差の2着となった。

5月23日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

9月19日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

12月5日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、カウアイレーンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2011年）

1月30日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

4月2日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦0勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

9月24日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のグルヴェイグを3/4馬身振り切って久方ぶりの実戦を制した。

11月5日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

12月4日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、J.ヴェラスケス騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2011ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、3着に入った。

5歳（2012年）

3月18日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

4月1日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は国分恭介騎手（3戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のシースナイプに3馬身の差をつけて4勝目を収める

5月6日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（4戦3勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

6月17日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（5戦3勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

8月26日、中9週で迎えた18戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（6戦3勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

6歳（2013年）

5月11日、約8か月半の休み明けで迎えた19戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

6月9日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（7戦3勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、マルセリーナに半馬身交わされて2着となった。

10月27日、約4か月半の休み明けで迎えた21戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（8戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、ミヤジタイガにハナ差交わされて2着に甘んじた。

7歳（2014年）

3月16日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（9戦3勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

4月26日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（10戦3勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。