アムールブリエ（2011年生、母ヘヴンリーロマンス）

アムールブリエ（2011年5月21日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「愛燦燦（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のSmart Strike（当時19歳）と交配したヘヴンリーロマンスが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。戦績は、中央平地12戦4勝2着1回、地方13戦6勝2着1回。2015年、2016年と名古屋グランプリ(Jpn2)を連覇した他、2016年の川崎記念(Jpn1)で3着に入るなど、重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

9月28日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

3歳（2014年）

1月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタガノゴールドに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

2月9日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

4月19日、中9週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のタガノゴールドに1馬身3/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

5月25日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

10月5日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったメイショウイチオシに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月6日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロードフォワードに2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

4歳（2015年）

1月18日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコルージャに1馬身3/4の差をつけて制した。

3月4日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るワイルドフラッパーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3連勝で重賞ウィナーの称号を掴み取った。

8月13日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦3勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサンビスタをアタマ差振り切って4連勝で2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

10月1日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（5戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で浜中俊騎手（6戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

12月23日、中6週で迎えた17戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で浜中俊騎手（7戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るニホンピロアワーズを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

5歳（2016年）

1月27日、中4週で迎えた18戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で浜中俊騎手（8戦5勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月2日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヴィータアレグリアに1馬身の差をつけて連覇達成

5月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（9戦5勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

6月29日、中5週で迎えた21戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（10戦5勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

8月11日、中5週で迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（11戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイニーダンサーに7馬身の差をつけて連覇達成

10月4日、中7週で迎えた23戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（12戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したケイティブレイブを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（13戦6勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

12月15日、中5週で迎えた25戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るケイティブレイブを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて連覇達成