アイファーソング（2008年生、母アイファーペガサス）

アイファーソング（2008年3月21日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋歌」。毛色は青鹿毛。種牡馬のソングオブウインド（当時5歳）と交配したアイファーペガサスが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内山田牧場。戦績は、中央平地20戦5勝2着2回、地方14戦7勝。2012年のアンタレスステークス(G3)で2着に入った他、2013年のジュライステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坪憲章厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月5日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず13着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた2戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

3歳（2011年）

6月5日、約5か月半の休養明けで迎えた3戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したメジロハクリュウにクビ差届かず2着となった。

6月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオーヴァージョイドに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

7月16日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のアドマイヤツバサに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月14日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の宮崎特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のエーシンマダムジーに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月11日、中3週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川須栄彦騎手（4戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

4歳（2012年）

1月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の門司ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で川須栄彦騎手（5戦3勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

2月12日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の桜島ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で川須栄彦騎手（6戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のクリュギストに2馬身半の差をつけて制した。

3月25日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で川須栄彦騎手（7戦4勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい11着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた11戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で川須栄彦騎手（8戦4勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで踏ん張ったが、ゴルトブリッツに交わされて2馬身差の2着となった。

5月19日、中4週で迎えた12戦目は、G2の東海ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で川須栄彦騎手（9戦4勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

11月17日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で川須栄彦騎手（10戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエアハリファに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの実戦をモノにした。

12月24日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの2012フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で川須栄彦騎手（11戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

5歳（2013年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で川須栄彦騎手（12戦5勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。端に立つ形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に終わった。

6月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg絞って迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

7月14日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ジュライステークス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

8月11日、中3週で馬体重を前走からさらに20kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

11月3日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から22kg絞って迎えた19戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（13戦5勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

6歳（2014年）

5月18日、約6か月半の休み明けで迎えた20戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

6月18日、中3週で迎えた21戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず11着に終わった。

7歳（2015年）

4月22日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた22戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、マーガレット特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のネオエピックに9馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5月4日、中1週で迎えた23戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 小雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた24戦目は、アカンサス特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のドナルトソンに3馬身の差をつけて順当に勝利した。

6月18日、中1週で迎えた25戦目は、地方重賞のサマーカップ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

7月9日、中2週で迎えた26戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、夏椿特別（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドナルトソンに5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

7月20日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた27戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

8月18日、中3週で馬体重を前走から17kg戻して迎えた28戦目は、ペリドットオープン（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（4戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドナルトソンに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

9月11日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた29戦目は、アイオライトオープン（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（5戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトップフライアーを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

8歳（2016年）

4月22日、約7か月半の休み明けで迎えた30戦目は、吉野桜特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（6戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブライトシンプーに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

5月27日、中4週で迎えた31戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、合歓の木オープン（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

6月9日、中1週で迎えた32戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、パールオープン（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり3着に敗れた。

7月5日、中3週で迎えた33戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、ルビーオープン（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴェリイブライトに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月5日、中3週で迎えた34戦目は、ペリドットオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に敗れた。