エアハリファ（2009年生、母Chez La Femme）

エアハリファ（2009年2月14日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は鹿毛。種牡馬のディスクリートキャット（当時6歳）と交配したChez La Femmeが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦8勝2着6回。2015年の根岸ステークス(G3)に勝利した他、2014年の武蔵野ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

11月20日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったポレイアに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月25日、中4週で迎えた2戦目は、C.オドノヒュー騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のショウナンハヤブサに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2012年）

3月3日、中9週で迎えた3戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダイヴァーダウンに2馬身半の差をつけて制した。

4月1日、中3週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月3日、中8週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したホッコータルマエに3/4馬身届かず2着となった。

8月4日、中8週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグッドカレラを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアイファーソングに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2013年）

2月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたフレイムオブピース決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月10日、中1週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のマストハブを半馬身振り切って断然の支持に応えた。

4月28日、中6週で迎えた11戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤロイヤルに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月23日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたマカニビスティー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5歳（2014年）

1月12日、約7か月の休み明けで迎えた13戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のナガラオリオンに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

4月19日、中1週で迎えた15戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

6月14日、中7週で迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のベストウォーリアをクビ差振り切って7勝目を手にした。

11月15日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたワイドバッハ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6歳（2015年）

2月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のワイドバッハに1馬身の差をつけて重賞初制覇を果たした。

7月12日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（6戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は失速してしまい14着に敗れた。