マカニビスティー（2007年生、母サクセスウイッチ）

マカニビスティー（2007年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「風（ハワイ語）＋冠名」。毛色は青鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時7歳）と交配したサクセスウイッチが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は山田政宏。戦績は、中央平地27戦3勝2着1回、地方5戦2勝2着2回、海外1戦0勝。2011年の天皇賞（春）(G1)で4着に入った他、2012年の日経新春杯(ハンデG2)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

12月12日、デビュー戦は安部幸夫騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

12月19日、連闘で迎えた2戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサダムトウコンに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2010年）

1月5日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラガーリンリンに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月14日、中5週で迎えた4戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦2勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

2月27日、中1週で迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に終わった。

4月5日、中4週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のチューリップ特別（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイセイアドミラルに8馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

4月21日、中1週で迎えた7戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、シーズザゴールドにハナ差交わされて2着に甘んじた。

6月2日、中5週で迎えた8戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のガナールに1馬身1/4の差をつけてファンの高評価に応えた。

7月11日、中5週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

12月5日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた11戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したワンダースピードにハナ差届かず2着に惜敗した。

4歳（2011年）

2月11日、中6週で迎えた12戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

3月20日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

5月1日、中5週で迎えた14戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月28日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

8月6日、中9週で迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月21日、中1週で迎えた17戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

11月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた19戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

5歳（2012年）

1月5日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、逃げるゴールデンハインドを差し切れず、4馬身差の2着となった。

1月15日、中0週で迎えた21戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月4日、中6週で迎えた22戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、4着に入った。

3月31日、G3のドバイゴールドカップ（アラブ首長国連邦・メイダン芝3200m）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。10着に敗れた。

9月2日、約5か月の休み明けで迎えた24戦目は、小林慎一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

10月8日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた25戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

12月16日、中9週で迎えた26戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は川島信二騎手（3戦2勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では閃光の如き末脚を披露し、3着に入った。

6歳（2013年）

1月6日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（4戦2勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた28戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた29戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に敗れた。

3月17日、中3週で迎えた30戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

4月20日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

6月23日、中8週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（5戦2勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエアハリファを半馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

7月7日、中1週で迎えた33戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。