ホッコータルマエ（2009年生、母マダムチェロキー）

ホッコータルマエ（2009年5月26日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋樽前山より」。2013年にNARグランプリダートグレード競走特別賞馬、2014年にJRA賞最優秀ダートホース、NARグランプリダートグレード競走特別賞馬、2015年にNARグランプリダートグレード競走特別賞馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時8歳）と交配したマダムチェロキーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）市川ファーム。戦績は、中央平地17戦6勝2着2回、地方19戦11勝2着3回、海外3戦0勝。2014年のチャンピオンズカップ(G1)に勝利した他、2014年のフェブラリーステークス(G1)で2着に入るなど、G1級競走10勝を含む重賞14勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、市川ファームから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、矢部幸一によって1,575万円で落札された。

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

1月14日、デビュー戦は長谷川浩大騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた2戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナムラコンカーを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

2月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3月11日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

4月7日、中3週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のスペシャルザダイヤに6馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月3日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエアハリファを3/4馬身振り切って優勝

7月11日、中4週で迎えた8戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦2勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のナムラビクターをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

11月4日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（5戦3勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月2日、中3週で迎えた11戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（6戦3勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

12月24日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの2012フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で幸英明騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったグランドシチーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2013年）

1月20日、中3週で迎えた13戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で幸英明騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた14戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で幸英明騎手（9戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーシンモアオバーに3馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。

3月20日、中4週で迎えた15戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で幸英明騎手（10戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーシンモアオバーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて重賞3勝目を挙げた。

4月13日、中2週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るニホンピロアワーズを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って3連勝で重賞4勝目をマークした。

5月6日、中2週で迎えた17戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（11戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエスポワールシチーを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4連勝で初のG1タイトルを奪取した。

6月26日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（12戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のニホンピロアワーズに1馬身の差をつけて2つ目のG1タイトルをつかんだ。

10月14日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（13戦7勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、勝ったエスポワールシチーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月4日、中2週で迎えた20戦目は、Jpn1のJBCクラシック（金沢ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（14戦7勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワンダーアキュートに2馬身の差をつけてG1・3勝目をマークした。

12月1日、中3週で迎えた21戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（15戦8勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

12月29日、中3週で迎えた22戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（16戦8勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るワンダーアキュートを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4つ目のG1タイトルを手にした。

5歳（2014年）

1月29日、中3週で迎えた23戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（17戦9勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のムスカテールを半馬身振り切って5つ目のG1タイトルを掴み取った。

2月23日、中3週で迎えた24戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で幸英明騎手（18戦10勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したコパノリッキーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月29日、G1のドバイワールドカップ（アラブ首長国連邦・メイダンダート2000m）に出走。鞍上は9戦連続で幸英明騎手（19戦10勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。16着に終わった。

11月3日、約7か月半の休み明けで迎えた26戦目は、Jpn1のJBCクラシック（盛岡ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で幸英明騎手（20戦10勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

12月7日、中4週で迎えた27戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で幸英明騎手（21戦10勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のナムラビクターを半馬身振り切ってダート最強馬の称号を手中に収めた。

12月29日、中2週で迎えた28戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で幸英明騎手（22戦11勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコパノリッキーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて7つ目のG1タイトルを奪取した。

6歳（2015年）

1月28日、中3週で迎えた29戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で幸英明騎手（23戦12勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカゼノコを3/4馬身振り切ってG1・8勝目をマークした。

3月28日、G1のドバイワールドカップ（アラブ首長国連邦・メイダンダート2000m）に出走。鞍上は14戦連続で幸英明騎手（24戦13勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた31戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で幸英明騎手（25戦13勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリソライトを3/4馬身差し切って9つ目のG1タイトルを手中に収めた。

11月3日、約4か月半の休み明けで迎えた32戦目は、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は16戦連続で幸英明騎手（26戦14勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた33戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で幸英明騎手（27戦14勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

12月29日、中2週で迎えた34戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で幸英明騎手（28戦14勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸びを見せたが、勝ったサウンドトゥルーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7歳（2016年）

1月27日、中3週で迎えた35戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で幸英明騎手（29戦14勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサウンドトゥルーをアタマ差振り切って10個目のG1タイトルを掴み取った。

3月26日、G1のドバイワールドカップ（アラブ首長国連邦・メイダンダート2000m）に出走。鞍上は20戦連続で幸英明騎手（30戦15勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

6月29日、約3か月の休養明けで迎えた37戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は21戦連続で幸英明騎手（31戦15勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月10日、約3か月半の休養明けで迎えた38戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は22戦連続で幸英明騎手（32戦15勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

11月3日、中2週で迎えた39戦目は、Jpn1のJBCクラシック（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は23戦連続で幸英明騎手（33戦15勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、アウォーディーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。