エムティーエアー（2002年生、母エアバーニング）

エムティーエアー（2002年5月18日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名（馬主のイニシャル）＋母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキブリザード（当時11歳）と交配したエアバーニングが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）出羽牧場。戦績は、中央平地19戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2005年の白藤賞(500万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、出羽牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、出羽牧場から「千葉サラブレッド・セールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって525万円で落札された。

湯窪幸雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

7月31日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで踏ん張ったが、プリンセスゴールドに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

8月21日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

9月5日、中1週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

9月20日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るビッグホワイトを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月16日、中3週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた6戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着を確保した。

11月21日、中1週で迎えた7戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた8戦目は、2歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

3歳（2005年）

3月26日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた10戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

5月29日、中4週で迎えた11戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白藤賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のテイエムライナーを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

4歳（2006年）

5月6日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

5歳（2007年）

1月28日、約9か月の休養明けで迎えた13戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の筑前特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた14戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の山国川特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

3月18日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月15日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、スペシャリストに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6歳（2008年）

6月8日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた17戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月29日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で船曳文士騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

8月16日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上500万下の久留米特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。