キタサンメッセージ（2002年生、母グリーンベリー）

キタサンメッセージ（2002年2月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋伝言」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時7歳）と交配したグリーンベリーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）出羽牧場。戦績は、中央平地18戦2勝2着1回、地方8戦4勝。主な勝ち鞍は2007年の札幌日経賞(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、出羽牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大野商事によって735万円で落札された。

須貝彦三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

2月19日、デビュー戦は須貝尚介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 雨/重）に出走。馬体重は442kg。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4月9日、中6週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

10月29日、約7か月の休み明けで迎えた3戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったジェネシスにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

12月10日、中5週で迎えた4戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

4歳（2006年）

1月1日、中2週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上D3一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のファニーサンライズに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

1月19日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上C6二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のインターフラッシュに5馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

2月9日、中2週で迎えた7戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、ファイティングジョッキー賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた8戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C4二（姫路ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るファルフを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月7日、連闘で迎えた9戦目は、4歳以上B3二（姫路ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のダイイチサイレンスに2馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

4月16日、中5週で迎えた10戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/重）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた11戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

6月25日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打ち、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。

7月16日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

8月20日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

10月1日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、小島太一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のエアコムローに3馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

12月3日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2006ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

5歳（2007年）

1月8日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

1月20日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小島太一騎手（1戦1勝）。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり18着に終わった。

7月22日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（5戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

9月2日、中5週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた21戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の札幌日経賞（札幌芝1500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のアドマイヤディーノを半馬身振り切って6勝目をつかんだ。

10月28日、中7週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はA.スボリッチ騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず17着に終わった。

12月1日、中4週で迎えた23戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2007ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

6歳（2008年）

2月4日、中8週で迎えた24戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の如月特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

3月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、風祭スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

3月31日、中3週で迎えた26戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、レグルス賞（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。