エイシンチロル（1989年生、母エイシンギャロップ）

エイシンチロル（1989年6月1日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンチカラ（当時11歳）と交配したエイシンギャロップが6歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地37戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1993年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

2月2日、デビュー戦は小池隆生騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は428kg。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた3戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 小雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は一杯になって11着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で村山明騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮し、4着を確保した。

6月6日、中3週で迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

7月12日、中2週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（中京ダート1000m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったドリームダッシュに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

7月25日、中1週で迎えた11戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

8月2日、連闘で迎えた12戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西園正都騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月30日、中3週で迎えた13戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るシルクプリテンドを豪脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月12日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のスピードデクタスに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月27日、中1週で迎えた15戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず11着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（4戦0勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

11月15日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は宝来城多郎騎手（2戦2勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（3戦2勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の夙川特別（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（4戦2勝）。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

4歳（1993年）

1月6日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で宝来城多郎騎手（5戦2勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で宝来城多郎騎手（6戦2勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた23戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず11着に終わった。

2月13日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（7戦2勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（8戦2勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

3月14日、連闘で迎えた26戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の宗像特別（小倉芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（9戦2勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に終わった。

7月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（10戦2勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

8月1日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた29戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は村山明騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（11戦2勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（12戦2勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

9月5日、連闘で迎えた32戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、ユウキビッグガンに半馬身交わされて2着となった。

9月25日、中2週で迎えた33戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（13戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

10月9日、中1週で迎えた34戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のビワテーストに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月23日、中1週で迎えた35戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた36戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（3戦0勝）。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた37戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。