スナークベスト（1987年生、母サンシヤインヤシマ）

スナークベスト（1987年4月9日）は、日本の競走馬。毛色は栗毛。種牡馬のサウスアトランテイツク（当時7歳）と交配したサンシヤインヤシマが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は中島俊明。戦績は、中央平地33戦6勝2着2回、地方1戦0勝。1992年の高松宮杯(G2)で4着に入った他、1992年、1993年と北九州記念(G3)で2回3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野村彰彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

7月23日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい6着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のホシビーブをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

9月30日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着を確保した。

3歳（1990年）

6月10日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg絞って迎えた4戦目は、梅野信一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあじさい賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

7月15日、中4週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で梅野信一騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で梅野信一騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のエリモボーイに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月2日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のフクニチ新聞杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で梅野信一騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

9月29日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の香嵐渓特別（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で梅野信一騎手（4戦1勝）。17頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したキーフラワーを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

10月28日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で梅野信一騎手（5戦1勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったユーショウプロミスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月22日、中7週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で梅野信一騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

4歳（1991年）

1月15日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の瀬戸特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は梅野信一騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月18日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のローベルヘルシーを3/4馬身振り切って久方ぶりの一戦を物にした。

9月21日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、4歳以上900万下の愛知用水30周年記念（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のレッドビエントに2馬身半の差をつけて優勝

11月2日、中5週で馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた16戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

5歳（1992年）

5月10日、約6か月半の休養明けで迎えた17戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた18戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、垂水ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

6月28日、中3週で迎えた19戦目は、関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のイブキリセスをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

7月12日、中1週で迎えた20戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（4戦3勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、4着に入った。

8月9日、中3週で迎えた21戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（5戦3勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

8月30日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

10月18日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（7戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた24戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岸滋彦騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトウカイマーベラスに1馬身3/4の差をつけて6勝目を収める

6歳（1993年）

5月8日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた25戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で岸滋彦騎手（9戦4勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた26戦目は、エメラルドステークス（阪神芝2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で岸滋彦騎手（10戦4勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデG3の金鯱賞（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で岸滋彦騎手（11戦4勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

7月11日、中2週で迎えた28戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

8月8日、中3週で迎えた29戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月29日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた31戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

10月23日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた32戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

10月30日、連闘で迎えた33戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

7歳（1994年）

7月17日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から34kg減らして迎えた34戦目は、吉井浩和騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。