タイキヴィーナス（1990年生、母カッスルメイン）

タイキヴィーナス（1990年5月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のBe My Guest（当時16歳）と交配したカッスルメインが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道広尾郡大樹町、生産者は（有）大樹ファーム。戦績は、中央平地22戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1993年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

高橋英夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

2月7日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた2戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヤマノバルーンに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月21日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

5月23日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（4戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

8月14日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のカリスタロードをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

9月25日、中5週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の犬吠埼特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（6戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（7戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったキタサンヤマトに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月11日、中7週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で岡部幸雄騎手（8戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

4歳（1994年）

1月8日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の初茜賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡部幸雄騎手（9戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったヒシアリダーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月20日、中5週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で岡部幸雄騎手（10戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で岡部幸雄騎手（11戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月1日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で岡部幸雄騎手（12戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

6月25日、中7週で迎えた15戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の松島特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月24日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の妙高特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のビューティーソニアを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

8月27日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の豊栄特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

11月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

12月10日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（13戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったセントラルテレサに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

5歳（1995年）

4月9日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく5着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。