オデオン（1999年生、母アローライラック）

オデオン（1999年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルハーブ（当時8歳）と交配したアローライラックが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）サンシャイン牧場。戦績は、中央平地6戦0勝2着2回、地方20戦6勝2着2回。主な勝ち鞍は2004年のアメジストスター賞(一般B2 B3)。

経歴

デビュー前

清水利章厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

12月1日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

12月22日、中2週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

3歳（2002年）

1月27日、中4週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったロングアイラッシュに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

9月1日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

10月6日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた6戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったマイティーチャームに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月23日、中7週で迎えた7戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七（川崎ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシェアザフェイムに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2003年）

1月8日、中1週で迎えた8戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた9戦目は、一般C1五六（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のプラウドスペシャルを半馬身振り切って2勝目をつかんだ。

2月27日、中3週で迎えた10戦目は、金子正彦騎手を鞍上に迎えて、一般C1三四（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月31日、中4週で迎えた11戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、一般C1三四（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のサイレントケニーに2馬身の差をつけて3勝目を手にした。

4月15日、中1週で迎えた12戦目は、フルムーン特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

5月21日、中4週で迎えた13戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、緑蔭特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

6月5日、中1週で迎えた14戦目は、初夏特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスプリングサンドラを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月15日、中0週で迎えた15戦目は、麦秋特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた16戦目は、一般B3五（大井ダート1390m 曇/重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

7月21日、中2週で迎えた17戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、シューティングスター賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月22日、中4週で迎えた18戦目は、夏祭り特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8月31日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデ戦のくろうま賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたブラックベス決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

9月17日、中1週で迎えた20戦目は、仲秋特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のイブキサンシロウに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月7日、中2週で迎えた21戦目は、リゲル賞（大井ダート1190m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井忍騎手（6戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

12月1日、中7週で迎えた22戦目は、初冬特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井忍騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月15日、中1週で迎えた23戦目は、イルミネーション特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で酒井忍騎手（8戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキャンディーベルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて5勝目を手にした。

5歳（2004年）

1月3日、中2週で迎えた24戦目は、初詣特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（3戦2勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

2月2日、中3週で迎えた25戦目は、アメジストスター賞（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は酒井忍騎手（9戦2勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るペガサスホープを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月26日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（10戦3勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。