パトリオット（2009年生、母エンドレスウェルズ）

パトリオット（2009年1月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「愛国者」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のデュランダル（当時10歳）と交配したエンドレスウェルズが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は細川農場。戦績は、中央平地9戦0勝、地方15戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2014年の一般C3(牝ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、細川農場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ディアレストクラブによって1,575万円で落札された。

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

1月14日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

3月11日、中4週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた4戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1200m 小雨/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

6月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

7月15日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

7月29日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

8月18日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

12月17日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四五（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2013年）

1月3日、中1週で迎えた11戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の一般C2（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったイナズマソリオに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

1月28日、中3週で迎えた12戦目は、一般C2三四五（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、リアライズプラケオにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月25日、中3週で迎えた13戦目は、一般C2三四五（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

3月18日、中2週で迎えた14戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

4月19日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、強羅特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

5月20日、中3週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた16戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、薫風特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

5歳（2014年）

1月30日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、5歳以上C3一二（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（4戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず5着に敗れた。

3月4日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定戦の沈丁花賞（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデ戦の一般C3（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（6戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトキノマンゲツに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4月17日、中2週で迎えた20戦目は、一般C2十十一（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた21戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九（浦和ダート1400m 雨/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた22戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十十一（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では上々の伸びを見せたが、スガキュールに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月1日、中5週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた23戦目は、一般C2四五六（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（8戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた24戦目は、一般C2六七（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は町田直希騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。