フジノカムイ（1990年生、母オロマツホース）

フジノカムイ（1990年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミュゲロワイヤル（当時5歳）と交配したオロマツホースが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）岩見牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着4回、中央障害2戦1勝。主な勝ち鞍は1994年の香取特別(900万下)。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

12月6日、デビュー戦は宮田仁騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったケントニーオーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

12月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮田仁騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、バラードシンガーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（1993年）

2月13日、中7週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びで驀進したが、勝ったタヤスエイタイにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

3月7日、中2週で迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のシルヴァーケットに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月3日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

7月3日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（福島芝1800m 曇/重）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

7月25日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は宮田仁騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

8月22日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

12月5日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

4歳（1994年）

1月5日、中3週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアサクサガゼボーを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

1月23日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦2勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったリバーセキトバにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

4月17日、中3週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮し、最後はラストキッスと並んで4着同着となった。

8月7日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、長峰一弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の中ノ岳特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

9月11日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

11月12日、中8週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（8戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（9戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエリタアジェアコーに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月18日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の香取特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（10戦3勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクインポイントに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手にした。

5歳（1995年）

1月8日、中2週で迎えた23戦目は、サンライズステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた24戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、テレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

3月19日、中4週で迎えた25戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のデキシーランドに4馬身の差をつけて5勝目をマークした。

4月22日、中4週で迎えた26戦目は、栗原洋一騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。