スティビーパワー（1984年生、母ヤヨイカマダ）

スティビーパワー（1984年3月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサドンソー（当時9歳）と交配したヤヨイカマダが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）鎌田牧場。戦績は、中央平地17戦3勝2着2回、中央障害11戦3勝2着4回。1989年の阪神障害ステークス（秋）(ハンデ重賞)で2着に入った他、1989年の小倉障害ステークス(障害4歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

9月6日、デビュー戦は丸山勝秀騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったダイナサンキューにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

9月27日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（1987年）

3月28日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったタイシュンにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

4月18日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

9月13日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、吉永良人騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2000m 曇/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のダイナレアリティーに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月29日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（京都ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（1988年）

1月5日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に敗れた。

1月24日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田原成貴騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のダイナタミーに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

2月14日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で田原成貴騎手（7戦2勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンヨウジェランを上がり2位の末脚でアタマ差だけ差し切って3勝目を奪取した。

3月5日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上1400万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で田原成貴騎手（8戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

9月24日、約7か月の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の蓬莱峡特別（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で田原成貴騎手（9戦3勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

10月15日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田原成貴騎手（10戦3勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田原成貴騎手（11戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では伸びを欠き16着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた16戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

5歳（1989年）

1月13日、中3週で迎えた18戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた19戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったメジロゴスホークからアタマ差の2着に惜敗した。

2月19日、中1週で迎えた20戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（2戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月25日、中4週で迎えた21戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた22戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は5戦連続で林満明騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったサイコーホークから1馬身1/4差の2着となった。

4月30日、中1週で迎えた23戦目は、上籠勝仁騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のアイビンクインに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月13日、中1週で迎えた24戦目は、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のシンビッグハートに2馬身半の差をつけて制した。

7月2日、中6週で迎えた25戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 雨/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のサイコーホークに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月22日、中2週で迎えた26戦目は、小倉障害ステークス（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったアイビンクインから約11馬身差の2着に敗北した。

9月16日、中7週で迎えた27戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（秋）（阪神障害芝3200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったサンエムブラッサムから3/4馬身差の2着に敗北した。

10月14日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。6着に敗れた。