ラブラドライト（2009年生、母タンザナイト）

ラブラドライト（2009年5月15日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「虹色の閃光を放つ長石」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時8歳）と交配したタンザナイトが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地28戦4勝2着6回。2017年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で2着に入った他、2014年、2017年と万葉ステークス(オープンハンデ)で2回2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

6月17日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は516kg。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり16着に終わった。

8月11日、中7週で馬体重を前走から34kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアイファーファルコにクビ差届かず2着となった。

8月25日、中1週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のグルトップをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

9月15日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の甲武特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月6日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2013年）

2月10日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったアドマイヤネアルコに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月3日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の呼子特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のマイネルテンクウをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

5月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の復刻ダービースタリオンズステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月9日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の香住特別（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のマイネルアクロスに1馬身の差をつけて1番人気に応えた。

12月22日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

5歳（2014年）

1月6日、中1週で迎えた11戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、タニノエポレットに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

2月22日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

7月13日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（函館芝2600m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のフィルハーマジックをハナ差振り切って久方ぶりの一戦を物にした。

8月10日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったバンデに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

6歳（2015年）

11月14日、約15か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（4戦2勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

7歳（2016年）

4月10日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

5月7日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

6月25日、中6週で迎えた18戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のグリーンステークス（阪神芝2400m 外回り小雨/重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に敗れた。

10月10日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい5着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた20戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

12月10日、中6週で迎えた21戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

8歳（2017年）

1月5日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したタマモベストプレイに3/4馬身届かず2着となった。

2月18日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったアルバートにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

4月30日、中9週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた24戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（4戦0勝）。17頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず17着に終わった。

8月5日、約3か月の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた25戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（5戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（6戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

9歳（2018年）

1月7日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（7戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

2月17日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた28戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は中谷雄太騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。