ブトンドール（2020年生、母プリンセスロック）

ブトンドール（2020年1月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「金のボタン(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のビッグアーサー（当時9歳）と交配したプリンセスロックが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年の函館2歳ステークス(G3)に勝利した他、2022年のファンタジーステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、雅苑興業によって2,200万円で落札された。

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

7月2日、デビュー戦は鮫島克駿騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は486kg。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアネモスに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月16日、中1週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリダームを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

11月5日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したリバーラを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月11日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（3戦2勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

3歳（2023年）

3月12日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克駿騎手（4戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

4月9日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

6月11日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月10日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた8戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

12月17日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた9戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、コールドムーンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

4歳（2024年）

2月11日、中7週で迎えた10戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

6月22日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、青函ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

8月11日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、UHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。