バイシュラバナ（2017年生、母スティールパス）

バイシュラバナ（2017年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「インド神話に登場する神の名」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時16歳）と交配したスティールパスが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は千代田牧場。2022年のブラジルカップ(オープンハンデ)で2着に入った他、2022年のカノープスステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、千代田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、草間庸文によって3,348万円で落札された。

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

10月26日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/重）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月24日、中3週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤルプスに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2020年）

6月13日、約6か月半の休養明けで迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

7月11日、中3週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったシゲルタイタンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

8月15日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、5着に終わった。

10月24日、中9週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のテンピンに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2021年）

6月19日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの青梅特別（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

8月7日、中6週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

10月10日、中8週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの伊勢佐木特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダノンブレットに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5歳（2022年）

1月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたデュアライズ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

2月19日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッドソルダードを上がり3位の末脚でハナ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

10月23日、約8か月の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったウシュバテソーロにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

11月27日、中4週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6歳（2023年）

2月4日、中9週で迎えた17戦目は、アルデバランステークス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

6月17日、中6週で迎えた19戦目は、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。