イセユーホー（1984年生、母スピードジヨーオー）

イセユーホー（1984年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のメダル（当時15歳）と交配したスピードジヨーオーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）市川ファーム。戦績は、中央平地18戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は1988年の’88ゴールデンブーツトロフィー(900万下)。

経歴

デビュー前

二分久男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

7月5日、デビュー戦は塩村克己騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は492kg。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

8月9日、中4週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサカエクインビーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

9月19日、中3週で迎えた4戦目は、4歳以上400万下（函館芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で塩村克己騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

4歳（1988年）

4月29日、約7か月半の休養明けで迎えた5戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（京都芝1400m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。20頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月14日、中1週で迎えた6戦目は、5歳以上400万下（京都芝2200m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入った。

6月4日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上400万下（阪神芝2500m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上400万下（中京芝1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のグットホウライを半馬身振り切って2勝目をマークした。

8月7日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上400万下（函館芝1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったコクサイダイヤに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月28日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（函館芝1800m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で内田浩一騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスーパーチャンスを半馬身振り切って3勝目を獲得した。

9月24日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 雨/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のダンツカーラーをハナ差振り切って制した。

10月23日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の清滝特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入った。

11月19日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の山科特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったニホンピロブレイブにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月3日、中1週で迎えた14戦目は、L.オサリバン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’88ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るワコーリューオーを途轍もない末脚で半馬身差し切って優勝

12月24日、中2週で迎えた15戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（1989年）

5月7日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1400万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り曇/不良）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったトップファイナルをクビ差捉え切れず2着となった。

7歳（1991年）

10月13日、約29か月半の休養明けで迎えた17戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（6戦2勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って8着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（7戦2勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。