コスモフライト（1997年生、母テンザンノノ）

コスモフライト（1997年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロドリゴデトリアーノ（当時8歳）と交配したテンザンノノが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川牧場。戦績は、中央平地17戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2000年のユートピアステークス(1600万下牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、前川牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」と「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。2歳のとき、前川牧場から「北海道5月3歳トレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、ビッグレッドファームによって1,155万円で落札された。17歳のとき、ビッグレッドファームから「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、原田正司によって19.95万円で落札された。

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

11月13日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したタニノミリオネーヤを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

11月28日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったクラウンガルチに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

12月12日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るギャンブルローズを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2000年）

1月15日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

8月26日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のファーストミューズに3馬身の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

9月23日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシャトーサウザンドに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月5日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のサクラフォーエバーを半馬身振り切って4勝目を手中に収めた。

12月17日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦3勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

4歳（2001年）

1月28日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦3勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

10月13日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦3勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた11戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入った。

12月16日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

5歳（2002年）

1月19日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、最後はサイドワインダーと並んで3着同着となった。

6歳（2003年）

5月17日、約16か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（6戦1勝）。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって15着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の中京競馬場開設50周年記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（6戦3勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったイルバチオにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

7月5日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（7戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

7月26日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（8戦3勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。