アサヒプリンセッサ（1984年生、母アサヒエンジエル）

アサヒプリンセッサ（1984年3月27日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のルドウターブル（当時6歳）と交配したアサヒエンジエルが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）梅田牧場。戦績は、中央平地27戦3勝、地方9戦1勝。主な勝ち鞍は1989年の5歳以上400万下。

経歴

デビュー前

加藤修甫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月2日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は444kg。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って7着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアームアニエリを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（1987年）

2月22日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、牝馬限定4歳400万下のうぐいす賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定4歳400万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

4月26日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳400万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

9月27日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、武藤善則騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた8戦目は、南田美知雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（7戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた11戦目は、関野弘行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下の高山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた12戦目は、高市圭二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

4歳（1988年）

4月17日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

5月7日、中2週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

5月28日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（東京ダート1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は藤原英幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のマドマアゼルダイナに3馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

6月25日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の鶴ケ城特別（福島芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上400万下（福島芝1800m 小雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤原英幸騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

8月27日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の越後特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（9戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

9月25日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（新潟芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（10戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（1989年）

2月18日、約5か月の休み明けで迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（東京ダート1400m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤原英幸騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上400万下（中山ダート1200m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は南田美知雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上400万下（新潟芝1400m 外回り曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤原英幸騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のチャイナマジックに1馬身の差をつけて3勝目を収める

4月29日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（11戦1勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の甲斐駒特別（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（7戦2勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず最後はリアルボールドと並んで7着同着となった。

6月18日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の万座特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（8戦2勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

8月14日、中7週で迎えた28戦目は、畠山信一騎手を鞍上に迎えて、一般（盛岡ダート1800m 雨/稍重）に出走。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた29戦目は、一般（盛岡ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で畠山信一騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた30戦目は、一般（水沢ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で畠山信一騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

11月19日、中9週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた31戦目は、丸山侯彦騎手を鞍上に迎えて、一般A1 A2（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた32戦目は、茂呂菊次郎騎手を鞍上に迎えて、一般A1 A2（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた33戦目は、白根山特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で茂呂菊次郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。3着を確保した。

6歳（1990年）

1月15日、中3週で迎えた34戦目は、少林山特別（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は丸山侯彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

1月24日、連闘で迎えた35戦目は、横山克彦騎手を鞍上に迎えて、一般A1 A2（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のサンキョウカイザーに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月5日、中1週で迎えた36戦目は、くろまつ特別（高崎ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は茂呂菊次郎騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。