フルム（2019年生、母サンタテレサ）

フルム（2019年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「夢(アラビア語)。夢を叶えてほしい」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時16歳）と交配したサンタテレサが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は高橋フアーム。2023年のコールドムーンステークス(オープン)に勝利した他、2024年のポラリスステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

京都サラブレッドクラブにて総額1,000万円（2万×500口）で一口馬主が募集された。

浜田多実雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月27日、デビュー戦は水口優也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着を確保した。

9月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったケイティレインボーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月3日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水口優也騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入った。

10月23日、中2週で迎えた4戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月31日、連闘で迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラヴィーノに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2022年）

1月15日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は水口優也騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したペプチドヤマトにアタマ差届かず2着となった。

1月30日、中1週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナインティゴットをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月13日、中5週で迎えた8戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で水口優也騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

5月1日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳オープンの端午ステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で水口優也騎手（6戦1勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

8月14日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの浦佐特別（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で水口優也騎手（7戦1勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

9月25日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で水口優也騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のコーリングローリーに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月10日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの播州ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で水口優也騎手（9戦2勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

12月3日、中7週で迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの妙見山ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で水口優也騎手（10戦2勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

4歳（2023年）

1月28日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの伊賀ステークス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で水口優也騎手（11戦2勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

2月26日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で水口優也騎手（12戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

3月25日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上3勝クラスの春風ステークス（中山ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で水口優也騎手（13戦2勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、5着に終わった。

5月14日、中6週で迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスのBSイレブン賞（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で水口優也騎手（14戦2勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のウインアキレウスに1馬身1/4の差をつけて4勝目を獲得した。

6月4日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの松風月ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は13戦連続で水口優也騎手（15戦3勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

7月9日、中4週で迎えた19戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は14戦連続で水口優也騎手（16戦3勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に敗れた。

10月29日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で水口優也騎手（17戦3勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

11月19日、中2週で迎えた21戦目は、霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で水口優也騎手（18戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた22戦目は、コールドムーンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で水口優也騎手（19戦3勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエーティーマクフィをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（2024年）

1月28日、中5週で迎えた23戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で水口優也騎手（20戦4勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月30日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は19戦連続で水口優也騎手（21戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では稲妻のような末脚を発揮したが、3着に終わった。