エーティーマクフィ（2019年生、母テンシンランマン）

エーティーマクフィ（2019年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+父名」。毛色は鹿毛。種牡馬のマクフィ（当時12歳）と交配したテンシンランマンが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田牧場。2023年のコールドムーンステークス(オープン)で2着に入った他、2023年のペルセウスステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、岡田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、荒木徹によって1,815万円で落札された。

武英智厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月20日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したグランアプロウソを差し切れず、1馬身差の2着となった。

7月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジョーブリッランテを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

8月14日、中5週で迎えた3戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したトーセンヴァンノにクビ差届かず2着となった。

9月4日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

3歳（2022年）

5月7日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡佑介騎手（5戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたロールアップ決め手に屈してクビ差の2着となった。

8月7日、中9週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で藤岡佑介騎手（6戦1勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったコミカライズにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

8月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月30日、中8週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月4日、中4週で迎えた10戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は富田暁騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のリバーサルバレットに1馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

4歳（2023年）

3月26日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの四日市特別（中京ダート1400m 小雨/不良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、伸びてきたエルバリオ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月29日、中4週で迎えた13戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鬼脚を炸裂させて、最後は2着のヴアーサに1馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

5月21日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサトノテンペストを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月25日、中4週で迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの甲州街道ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

10月9日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの大山崎ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（7戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のパラシュラーマをアタマ差振り切って4勝目をマークした。

10月29日、中2週で迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したヘリオスにアタマ差届かず2着となった。

12月3日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた19戦目は、コールドムーンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったフルムにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。