パラシュラーマ（2020年生、母クライミングローズ）

パラシュラーマ（2020年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「インド神話の最強の英雄の一人の名」。毛色は栗毛。種牡馬のトランセンド（当時14歳）と交配したクライミングローズが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。2024年のコーラルステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浜田多実雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

7月3日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ロンドンプランに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したニシノトキメキを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月29日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るジャスパーロイヤルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月11日、中5週で迎えた4戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のノースディーバに1馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3歳（2023年）

3月12日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

4月30日、中6週で迎えた6戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

6月25日、中7週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスのリボン賞（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田望来騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

9月24日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田望来騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアルムラトゥールを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

10月9日、中1週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの大山崎ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に57kgの斤量を背負って出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたエーティーマクフィ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月4日、中3週で迎えた10戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの貴船ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のタイセイブリリオに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月24日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、りんくうステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

4歳（2024年）

2月18日、中7週で迎えた12戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

4月20日、中5週で迎えた14戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、勝ったジレトールにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。