トーセンヴァンノ（2019年生、母トーセンソニア）

トーセンヴァンノ（2019年3月13日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名+行く(伊)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴァンキッシュラン（当時6歳）と交配したトーセンソニアが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡日高町、生産者は有限会社エスティファーム。2021年の札幌2歳ステークス(G3)で3着に入った他、2021年のコスモス賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小桧山悟厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

6月27日、デビュー戦は山田敬士騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したラブリイユアアイズを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月10日、中1週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したブッシュガーデンにアタマ差届かず2着に惜敗した。

7月17日、連闘で迎えた3戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

8月14日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は山田敬士騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のエーティーマクフィをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

9月4日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田敬士騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

3歳（2022年）

1月5日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は山田敬士騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

1月16日、中1週で迎えた8戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田敬士騎手（4戦1勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

2月6日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた12戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では末脚が振るわず18着に終わった。

7月24日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのHTB賞（札幌芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの藻岩山特別（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で原田和真騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの釧路湿原特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原田和真騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって8着に終わった。

9月25日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの木更津特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で原田和真騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のアオイカツマに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

10月29日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で原田和真騎手（4戦1勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

4歳（2023年）

1月29日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた19戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの幕張ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

4月30日、中8週で迎えた20戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内曇/重）に出走。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた21戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大江原圭騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。5着に入り込んだ。

7月8日、中6週で迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大江原圭騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったスヴァルナから4馬身差の2着となった。

5歳（2024年）

2月24日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた23戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で大江原圭騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

3月24日、中3週で迎えた24戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で大江原圭騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。9着に終わった。