ピスタロッソ（2016年生、母プリンシパルハニー）

ピスタロッソ（2016年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「滑走路（伊）＋赤い（伊）」。毛色は栗毛。種牡馬のナカヤマフェスタ（当時10歳）と交配したプリンシパルハニーが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は桑原牧場。主な勝ち鞍は2020年のトルマリン賞(一般B1三)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、桑原牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ディアレストクラブによって540万円で落札された。

矢野英一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

5月26日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

6月15日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

8月3日、中6週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

2019年8月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4歳（2020年）

3月20日、約7か月の休み明けで迎えた5戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、一般C2十六（水沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るセイウンオセアンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月6日、中1週で迎えた6戦目は、一般C2九（水沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南郷家全騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグッバイサマーに7馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた7戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南郷家全騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイラバーに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月3日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2一（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で南郷家全騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のパッションアイコをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

8月16日、中1週で迎えた9戦目は、岩手伝統工芸浄法寺塗賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で南郷家全騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のクインズシナモンを3/4馬身振り切って怒涛の5連勝を決めた。

9月5日、中2週で迎えた10戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、一般B2一（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダンストンレガーメに1馬身3/4の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

9月20日、中1週で迎えた11戦目は、一般B2一（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は南郷家全騎手（5戦5勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず3着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた12戦目は、トルマリン賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南郷家全騎手（6戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のタイタンブレインに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2021年）

1月12日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、山本聡紀騎手を鞍上に迎えて、馬い!?海ブドウサラダを食べよう（船橋ダート1500m 小雨/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい最後はタイセイチアーズと並んで8着同着となった。

1月27日、中1週で迎えた14戦目は、川崎記念3連覇ホッコータルマエメモリアル（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡紀騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に敗れた。

2月9日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2三四（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡紀騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

2月22日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた16戦目は、一般C2三四（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡紀騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた17戦目は、春疾風賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山本聡紀騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた18戦目は、馬い?!明日開催池尻軒先マルシェ（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山本聡紀騎手（5戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2一二三（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で山本聡紀騎手（6戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

5月4日、中1週で迎えた20戦目は、馬い!津田沼サンサンエッグ記念（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で山本聡紀騎手（7戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月24日、中2週で迎えた21戦目は、一般C2一二三（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で山本聡紀騎手（8戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

6月25日、中4週で迎えた22戦目は、小杉亮騎手を鞍上に迎えて、船橋Jockeys Festival 3rd（船橋ダート2200m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

10月14日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、仲野光馬騎手を鞍上に迎えて、友禅菊賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた24戦目は、千葉県畜産フェア賞3（船橋ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で仲野光馬騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。