ポートモガミ（1985年生、母フアンドリテスコ）

ポートモガミ（1985年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のモガミ（当時9歳）と交配したフアンドリテスコが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）へいはた牧場。戦績は、中央平地18戦5勝2着1回。1988年の札幌記念(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋成忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

12月6日、デビュー戦は岩元市三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

3歳（1988年）

1月5日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩元市三騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヤマトヒーローに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

1月23日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンのジュニアステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩元市三騎手（3戦1勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

3月27日、中8週で迎えた5戦目は、4歳400万下（阪神ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で岩元市三騎手（4戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアルピガを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

4月9日、中1週で迎えた6戦目は、4歳400万下の君子蘭賞（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岩元市三騎手（5戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフミノアチーブを自慢の末脚で3/4馬身差し切って3勝目をマークした。

5月8日、中3週で迎えた7戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。24頭立ての23番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後はタレてしまい21着に終わった。

7月3日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌ダート2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着に入った。

4歳（1989年）

3月19日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、佐伯清久騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上1400万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の上賀茂ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（4戦0勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた13戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1400万下の下鴨ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

6月11日、中3週で迎えた14戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウインベンチャーに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月2日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアサカローマン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月29日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の釧路特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジンデンボーイを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

10月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた18戦目は、栗東トレーニングセンター開設20周年記念（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。