パンタムクリスタル（2002年生、母サッカークイン）

パンタムクリスタル（2002年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「Ｐｈａｎｔｏｍからの造語＋水晶。幻の、貴重な水晶の意を込めて」。毛色は鹿毛。種牡馬のヤマニンゼファー（当時14歳）と交配したサッカークインが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は高橋寿人。戦績は、中央平地10戦0勝、地方6戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2005年の3歳B4。

経歴

デビュー前

根本康広厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

3月26日、デビュー戦は佐藤聖也騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は446kg。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

6月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

7月17日、中3週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

8月21日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は佐藤聖也騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず16着に終わった。

9月25日、中4週で迎えた5戦目は、沖静男騎手を鞍上に迎えて、3歳B7（金沢ダート1300m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るルスナイステラを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月16日、中2週で迎えた6戦目は、3歳B5（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で沖静男騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したオーバーカムを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中1週で迎えた7戦目は、3歳B5（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で沖静男騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアロマハンターに6馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

11月15日、中1週で迎えた8戦目は、3歳B4（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で沖静男騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハウプトローレに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月27日、中1週で迎えた9戦目は、古性秀之騎手を鞍上に迎えて、3歳B4（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のデピュティジャパンに4馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

12月6日、連闘で迎えた10戦目は、石川県馬主協会長賞（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は沖静男騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ハウプトローレにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2006年）

3月11日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4月2日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

5月21日、中6週で迎えた13戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

7月23日、中8週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は佐藤聖也騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

8月26日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐藤聖也騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

12月17日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で佐藤聖也騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に敗れた。