プロトコル（2011年生、母ヴィーナスコロニー）
Protocol
2011.04.19
プロトコル（2011年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「議定書」。毛色は栗毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時7歳）と交配したヴィーナスコロニーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はいとう牧場。2018年の霜月ステークス(オープン ハンデ)で2着に入った他、2016年の欅ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
牧光二厩舎（美浦）へ入厩。
3歳（2014年）
2月2日、デビュー戦は的場勇人騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。馬体重は534kg。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。
3月30日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したチュウワベイビーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。
4月6日、連闘で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦したが、5着に終わった。
4月20日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場勇人騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。
5月3日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場勇人騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のマハーシュリーを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。
9月20日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で的場勇人騎手（5戦1勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコウギョウサンデーに2馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。
10月5日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（新潟ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で的場勇人騎手（6戦2勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。
10月12日、連闘で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で的場勇人騎手（7戦2勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。
4歳（2015年）
1月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で的場勇人騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。
2月8日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で的場勇人騎手（9戦2勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。
3月8日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後はタレてしまい16着に敗れた。
5月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の立川特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るバコパを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って制した。
6月14日、中2週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の小金井特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサンレーンに3馬身半の差をつけて優勝
10月24日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったモーニンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。
11月21日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のクロスボウに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。
5歳（2016年）
1月31日、中9週で迎えた16戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。
2月27日、中3週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた17戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。
4月24日、中7週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた18戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。
5月28日、中4週で迎えた19戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。
10月10日、約4か月半の休養明けで迎えた20戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。
6歳（2017年）
8月20日、約10か月半の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。
7歳（2018年）
8月19日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に終わった。
9月8日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた23戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。
11月18日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったサトノファンタシーにねじ伏せられてアタマ差の2着となった。
8歳（2019年）
2月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。
3月3日、中2週で迎えた26戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。
5月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。
6月22日、中3週で迎えた28戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。
7月7日、中1週で迎えた29戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいいところがなく12着に終わった。
11月17日、約4か月半の休養明けで迎えた30戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に終わった。
2019年11月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。
9歳（2020年）
1月2日、中6週で迎えた31戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、大師オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。
1月30日、中3週で迎えた32戦目は、山林堂信彦騎手を鞍上に迎えて、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。
3月3日、中4週で迎えた33戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、日吉オープン（川崎ダート2000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。
3月31日、中3週で迎えた34戦目は、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。
4月16日、中1週で迎えた35戦目は、幸オープン（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。
2021年10月1日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。