ブラゾン（2010年生、母L X Pretty Woman）

ブラゾン（2010年5月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「紋章（仏）」。毛色は芦毛。種牡馬のRockport Harbor（当時8歳）と交配したL X Pretty Womanが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地11戦0勝2着2回、地方28戦8勝2着5回。主な勝ち鞍は2016年の睦月特別(一般B2二 B3一ハンデ)。

経歴

デビュー前

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

11月11日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

3歳（2013年）

2月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

5月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

6月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったグランデアリュールにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

6月23日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

7月21日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

8月11日、中2週で迎えた8戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったステージジャンプにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

8月24日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月22日、中7週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、りんどう賞（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るレディーギャレットを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って待望の初白星を挙げた。

11月21日、中3週で迎えた11戦目は、彩さい牛賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のポンデザムールを半馬身振り切って2勝目を手にした。

12月25日、中4週で迎えた12戦目は、キャンドルライト賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、モリデンバーグにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2014年）

1月16日、中2週で迎えた13戦目は、日本一鴻巣びっくりひな祭り賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

2月19日、中4週で迎えた14戦目は、春告草特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のドラゴンネストに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月8日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

8月10日、中8週で迎えた16戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

10月22日、中9週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップケレス賞（名古屋ダート1400m 小雨/不良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

5歳（2015年）

1月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、七草賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（5戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、ジョーチャーリーにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

2月17日、中5週で迎えた19戦目は、べに梅賞（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のリュウノヒゲをクビ差振り切って断然の支持に応えた。

3月26日、中4週で迎えた20戦目は、桜草特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（7戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のダイバリュウジンに5馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

4月28日、中4週で迎えた21戦目は、木蓮特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（8戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のトーセンアゲインに3馬身の差をつけて順当に勝利した。

5月25日、中3週で迎えた22戦目は、緑風特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（9戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

7月13日、中6週で迎えた23戦目は、文月特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（10戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したサンメンフィスに半馬身届かず2着に敗北した。

9月2日、中6週で迎えた24戦目は、清秋特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（11戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したチャコリにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月22日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の爽秋特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で森泰斗騎手（12戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

10月26日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の錦秋特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で森泰斗騎手（13戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、トーセンアゲインにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月30日、中4週で迎えた27戦目は、霜月特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で森泰斗騎手（14戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るビーインラプチャーをハナ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

6歳（2016年）

1月7日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の睦月特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で森泰斗騎手（15戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のパッパーレに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月5日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の春告鳥特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で森泰斗騎手（16戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

3月23日、中6週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の春光特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で森泰斗騎手（17戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

4月28日、中4週で迎えた31戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、ライラック特別（浦和ダート1500m 雨/重）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

5月31日、中4週で迎えた32戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の雁坂特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

7歳（2017年）

7月17日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた33戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、ルビー特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月18日、中4週で迎えた34戦目は、芙蓉特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

10月18日、中8週で迎えた35戦目は、秋風特別（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（18戦8勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

11月22日、中4週で迎えた36戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、山茶花特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

12月20日、中3週で迎えた37戦目は、中野省吾騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のポインセチア特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

8歳（2018年）

1月9日、中2週で迎えた38戦目は、ガーネット特別（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（19戦8勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

2月16日、中4週で迎えた39戦目は、早春特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（20戦8勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。