ビーインラプチャー（2010年生、母アイシーサイレンス）

ビーインラプチャー（2010年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「有頂天になっている」。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時26歳）と交配したアイシーサイレンスが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地7戦1勝、地方33戦11勝2着4回。2016年のしらさぎ賞(牝S3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

2月3日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

3月23日、中6週で迎えた2戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

4月14日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のアウレオーラに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

5月18日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

11月2日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、山崎亮誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

4歳（2014年）

11月19日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、彩の国地鶏タマシャモ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

5歳（2015年）

3月24日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、須藤優騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のベルモントゴールドに2馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

4月27日、中4週で迎えた10戦目は、半澤慶実騎手を鞍上に迎えて、ポピー賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

5月25日、中3週で迎えた11戦目は、行田「忍城」賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったラブジャックに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

6月10日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定戦のあやめ賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るサトノバーキンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目をマークした。

7月16日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデ戦のネムノキ賞（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（3戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のモエレピンクダイヤに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

9月2日、中6週で迎えた14戦目は、スカパー!南関東地方競馬チャンネル賞（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメニアオバを強烈な末脚でクビ差だけ差し切って5勝目をマークした。

9月23日、中2週で迎えた15戦目は、秋遅草特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のクラヴィクトリーを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

10月30日、中4週で迎えた16戦目は、オパール特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（6戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリュウノワンを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

11月30日、中3週で迎えた17戦目は、霜月特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（7戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、ブラゾンにハナ差交わされて2着に甘んじた。

6歳（2016年）

2月1日、中8週で迎えた18戦目は、梅見月特別（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で左海誠二騎手（8戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトゥモローウィングを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

3月23日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の春光特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で左海誠二騎手（9戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキョウエイアドニスに1馬身の差をつけて9勝目をマークした。

4月27日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で左海誠二騎手（10戦7勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

6月2日、中4週で迎えた21戦目は、マルチステッキ特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で左海誠二騎手（11戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のパッパーレを3/4馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

7月18日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデ戦のルビー特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で左海誠二騎手（12戦8勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のファインライナーに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

8月10日、中2週で迎えた23戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、’16 プラチナカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、逃げるタマモホルンを差し切れず、6馬身差の2着に敗北した。

8月25日、中1週で迎えた24戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のトワイライトカップ（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したポインテッドランにアタマ差届かず2着に甘んじた。

9月14日、中2週で迎えた25戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の長月特別（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

10月18日、中4週で迎えた26戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の神無月特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るシンキングマシーンを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

12月30日、中9週で迎えた27戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（13戦9勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

7歳（2017年）

1月19日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の武州賞（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（14戦9勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた29戦目は、「ご縁の国しまね」特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（15戦9勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

3月28日、中7週で迎えた30戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のティアラカップ（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

4月26日、中3週で迎えた31戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月30日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデ戦のエメラルドカップ（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

7月13日、中5週で迎えた33戦目は、牝馬限定戦のシンデレラチャレンジI（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（16戦9勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

7月19日、連闘で迎えた34戦目は、’17 プラチナカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（17戦9勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

8月16日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ戦の葉月特別（浦和ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

9月19日、中4週で迎えた36戦目は、ハンデ戦の爽秋特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（18戦9勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

8歳（2018年）

3月16日、約6か月の休み明けで迎えた37戦目は、保園翔也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のラジオNIKKEI盃（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

3月22日、連闘で迎えた38戦目は、牝馬限定戦の’18 ティアラカップ（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（19戦9勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた39戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は保園翔也騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた40戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で保園翔也騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。