グランドサファイヤ（2000年生、母ホットチョコレート）

グランドサファイヤ（2000年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋宝石」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時13歳）と交配したホットチョコレートが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はモリナガファーム。戦績は、中央平地36戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2006年の響灘特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、森永ファームから「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって577.5万円で落札された。

大根田裕之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

8月17日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したチューニーを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

9月1日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

9月22日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、小林慎一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

11月9日、中6週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のブンダバールに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月1日、中2週で迎えた5戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚がパッとせず18着に終わった。

3歳（2003年）

1月6日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた8戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入った。

3月15日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキタサンミラージュをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月21日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

4歳（2004年）

1月10日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

2月15日、中4週で迎えた12戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

3月21日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（5戦2勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

4月3日、中1週で迎えた14戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

4月17日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（6戦2勝）。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では全く伸びず18着に終わった。

9月12日、約5か月の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は岩崎祐己騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

10月30日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（8戦2勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（9戦2勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（10戦2勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

5歳（2005年）

1月15日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

7月10日、約6か月の休み明けで迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（11戦2勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（12戦2勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したサオヒメを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

8月6日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（13戦2勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったグリシーナをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

8月21日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（14戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフサイチカスケードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

9月11日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で小林徹弥騎手（15戦3勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

10月16日、中4週で迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で小林徹弥騎手（16戦3勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で小林徹弥騎手（17戦3勝）。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小林徹弥騎手（18戦3勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

6歳（2006年）

1月29日、中9週で迎えた30戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、セフティーステージにクビ差交わされて2着となった。

2月11日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて13着に終わった。

7月22日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた32戦目は、3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

7月30日、連闘で迎えた33戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中谷雄太騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシゲルダンプウを3/4馬身振り切って4勝目を獲得した。

9月18日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた34戦目は、3歳以上1600万下の納屋橋ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中谷雄太騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

7歳（2007年）

7月28日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg戻して迎えた35戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の宮崎競馬100年記念（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

8月5日、連闘で迎えた36戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に終わった。