ケイアイハード（1987年生、母タケデンノボル）

ケイアイハード（1987年5月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフイリツプオブスペイン（当時18歳）と交配したタケデンノボルが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠橋本牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着6回、地方7戦0勝。主な勝ち鞍は1991年の香取特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

仲住芳雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

6月9日、デビュー戦は藤原英幸騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったインターエリモに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月22日、中5週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はマーベラスジョークと並んで2着同着となった。

10月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

11月18日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で藤原英幸騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のオギサクシードに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月2日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤原英幸騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた6戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4歳（1991年）

1月15日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したオンワードウッドを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

2月9日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトップスタイルに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月3日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の常陸特別（中山芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は藤原英幸騎手（5戦1勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の香取特別（中山芝1200m 外回り小雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は菅原泰夫騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウィニンストリークに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月21日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の丹沢ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は藤原英幸騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったレッドプリティに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

5月11日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

6月15日、中4週で迎えた13戦目は、阿武隈ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

5歳（1992年）

1月12日、約7か月の休み明けで迎えた14戦目は、5歳以上900万下の初茜賞（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（8戦1勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

2月2日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（9戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、スバルウイングにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月23日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（10戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた17戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったパルテノンにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3月28日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（11戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のタップオンスターを半馬身振り切って順当に勝利した。

4月19日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の卯月ステークス（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（12戦2勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい9着に敗れた。

5月24日、中4週で迎えた20戦目は、欅ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（13戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

6月7日、中1週で迎えた21戦目は、麦秋ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤原英幸騎手（14戦2勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の阿武隈ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤原英幸騎手（15戦2勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

8月1日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の北陸ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で藤原英幸騎手（16戦2勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

9月12日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、初風ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤原英幸騎手（17戦2勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

10月17日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた25戦目は、ハンデ戦の秋嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

11月22日、中4週で迎えた26戦目は、霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

6歳（1993年）

1月18日、中7週で迎えた27戦目は、奥山正行騎手を鞍上に迎えて、短距離特別（大井ダート1200m 雨/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。10着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた28戦目は、樹氷特別（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で奥山正行騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。11着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた29戦目は、望春賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で奥山正行騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。13着に終わった。

3月31日、中4週で迎えた30戦目は、スプリングカップ（大井ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で奥山正行騎手（3戦0勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。15着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた31戦目は、久保勇騎手を鞍上に迎えて、チャームハンデ特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた32戦目は、メイハンデ特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保勇騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6月24日、中5週で迎えた33戦目は、水無月特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で久保勇騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。8着に終わった。