スーパーファントム（1984年生、母エイミ）

スーパーファントム（1984年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のコリムスキー（当時9歳）と交配したエイミが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は小河貴子。戦績は、中央平地21戦3勝2着1回、地方6戦0勝。1986年の朝日杯3歳ステークス(G1)で3着に入った他、1987年の京成杯(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村貢厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

9月6日、デビュー戦は伊藤栄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は460kg。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤栄騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず3着に敗れた。

9月27日、連闘で迎えた3戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、スノートグランデにハナ差交わされて2着に甘んじた。

10月19日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るセッテディバを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月8日、中2週で迎えた5戦目は、3歳400万下の黄菊賞（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクリキャロルに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手にした。

12月14日、中4週で迎えた6戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦2勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

3歳（1987年）

1月11日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルダビテをアタマ差振り切って初の重賞タイトルを手中に収めた。

3月8日、中7週で迎えた8戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（5戦3勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4月19日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田政人騎手（6戦3勝）。20頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、20番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月31日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田政人騎手（7戦3勝）。24頭立ての14番人気で21番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、19番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを16番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、6着に入り込んだ。

9月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

10月11日、中1週で迎えた12戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は伊藤栄騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（8戦3勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（9戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

4歳（1988年）

1月5日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（10戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

1月30日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（11戦3勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

2月20日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（12戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月8日、約7か月半の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上1400万下のオクトーバーステークス（東京芝2300m 小雨/良）に出走。鞍上は伊藤栄騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた19戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下のノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1400万下の霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（13戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田村正光騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に終わった。

5歳（1989年）

6月4日、約6か月の休養明けで迎えた22戦目は、晴山幹也騎手を鞍上に迎えて、一般（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた23戦目は、佐藤浩一騎手を鞍上に迎えて、一般（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月16日、中1週で迎えた24戦目は、すずらん賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は晴山幹也騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた25戦目は、一般（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で晴山幹也騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。

6歳（1990年）

5月6日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた26戦目は、日下部一二三騎手を鞍上に迎えて、八汐賞（宇都宮ダート2000m 晴/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6月15日、中5週で迎えた27戦目は、小野三夫騎手を鞍上に迎えて、名草川特別（足利ダート1800m 雨/重）に出走。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。