アスタータイクーン（2007年生、母イーエルブロッサム）

アスタータイクーン（2007年2月25日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋母父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のバゴ（当時6歳）と交配したイーエルブロッサムが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）カタオカファーム。戦績は、中央平地12戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、カタオカファームから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、加藤久枝によって966万円で落札された。

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月24日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月21日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた3戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

3歳（2010年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったエーシンスポールに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた6戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、3着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るノブクィーンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

6月12日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

12月11日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

4歳（2011年）

6月18日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメイショウドナリオを半馬身振り切って久々の一戦を物にした。

7月23日、中4週で迎えた12戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の瀬田特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい17着に敗れた。