エイシンイイデサン（2000年生、母ラループ）

エイシンイイデサン（2000年4月10日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋山の名前（飯豊山）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時14歳）と交配したラループが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地36戦3勝2着8回。主な勝ち鞍は2004年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

11月10日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、アドマイヤグルーヴに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月23日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

3歳（2003年）

2月16日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

3月8日、中2週で迎えた4戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったゴールデンシンガーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月30日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のテンザンキラメキをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

4月12日、中1週で迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた8戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた9戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

10月12日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月26日、中1週で迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

11月16日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

12月28日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた13戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尾張特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

4歳（2004年）

1月18日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたテンザンキラメキ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

1月31日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

3月28日、中7週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた17戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、メジロアービンにハナ差交わされて2着に惜敗した。

5月9日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、6着に終わった。

5月30日、連闘で迎えた20戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

6月27日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の鶴橋特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月10日、中1週で迎えた22戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の和田岬特別（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたスプリングダボス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月14日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、3歳以上500万下の国東特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（9戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（10戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアキノロマンスを半馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

6歳（2006年）

4月1日、約19か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた26戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の飯盛山特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

4月29日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた27戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（11戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた28戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の二王子特別（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアフリカンビートをアタマ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

6月24日、中1週で迎えた30戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったチョウカイフライトにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月9日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の雲ヶ畑特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したサンキンバスターを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

7歳（2007年）

2月24日、約7か月半の休み明けで迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

3月11日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上1000万下の丹波特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

4月7日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた34戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったトウキュウトップにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月22日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた35戦目は、4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた36戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。