プレシャスヴィガー（2011年生、母プレシャスキャット）

プレシャスヴィガー（2011年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「貴重な活力。父名、母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時15歳）と交配したプレシャスキャットが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方9戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2015年の風神賞(一般C2)。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,260万円（6.3万×200口）で一口馬主が募集された。

佐々木仁厩舎（川崎）へ入厩。

3歳（2014年）

12月19日、デビュー戦は藤江渉騎手を鞍上に据えて、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、リコーマッカリーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2015年）

1月3日、中1週で迎えた2戦目は、4歳C3（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤江渉騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、アマルゴに半馬身交わされて2着に敗北した。

1月27日、中2週で迎えた3戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、砂嵐賞（川崎ダート900m 晴/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリコーマッカリーに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月3日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた4戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の沈丁花賞（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

5月8日、中8週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた5戦目は、一般C3（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のトガメに3馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

5月15日、連闘で迎えた6戦目は、牝馬限定戦のハナミズキ賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

6月30日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、風神賞（川崎ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のサンセットバラッドに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月1日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた8戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の闘争本能でゴールまで頑張り、3着を確保した。

8月22日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

5歳（2016年）

1月10日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

2月14日、中4週で迎えた11戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で木幡初也騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

6月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から37kg増やして迎えた13戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、震災復興子ども達に夢と笑顔を（盛岡ダート1000m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

6月25日、中1週で迎えた14戦目は、道の駅雫石あねっこ賞（水沢ダート850m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ヤマニントレフルに3/4馬身交わされて2着に敗北した。