ヤマニントレフル（2011年生、母ヤマニンジャルダン）

ヤマニントレフル（2011年4月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋クローバー（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時8歳）と交配したヤマニンジャルダンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方34戦12勝2着4回。主な勝ち鞍は2016年の道の駅雫石あねっこ賞(一般B1)。

経歴

デビュー前

黒岩陽一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

1月19日、デビュー戦は梶晃啓騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

3月8日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

6月8日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 小雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

8月9日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（2戦0勝）。17頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月13日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で伊藤工真騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

10月25日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、一般C2七（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキッズアベリアに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月10日、中1週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた7戦目は、鈴木麻優騎手を鞍上に迎えて、一般C2四（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のチャンピオンガイに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月24日、中1週で迎えた8戦目は、モーちゃん杯（水沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は菅原俊吏騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチャンピオンパラオに9馬身の差をつけて断然人気に応えた。

12月8日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原俊吏騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のナリタカマーに1馬身1/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4歳（2015年）

3月29日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、岩手春の記憶（水沢ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原俊吏騎手（3戦3勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のペガサスムーンを半馬身振り切って怒涛の5連勝を決めた。

4月11日、中1週で迎えた11戦目は、座禅草（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原俊吏騎手（4戦4勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のビューティフルランをクビ差振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

5月5日、中2週で迎えた12戦目は、一般C1（盛岡ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原俊吏騎手（5戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウケイカガヤキに6馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

5月24日、中2週で迎えた13戦目は、新緑賞（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原俊吏騎手（6戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

8月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、早池峰だんご賞（盛岡ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原俊吏騎手（7戦6勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい6着に敗れた。

8月23日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、奥州ころもがわ祭り賞（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で菅原俊吏騎手（8戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月21日、中3週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた16戦目は、南部牛追唄全国大会賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で菅原俊吏騎手（9戦6勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のカーリーネイトに1馬身の差をつけて8勝目をつかんだ。

10月4日、中1週で迎えた17戦目は、北三陸高校賞（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で菅原俊吏騎手（10戦7勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、アスロックに半馬身交わされて2着となった。

10月18日、中1週で迎えた18戦目は、一般B2五（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で菅原俊吏騎手（11戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオーバーチュアに2馬身の差をつけて9勝目を手に入れた。

11月2日、中1週で迎えた19戦目は、一般B2三（盛岡ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で菅原俊吏騎手（12戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

11月30日、中3週で迎えた20戦目は、一般B2四（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は13戦連続で菅原俊吏騎手（13戦8勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた21戦目は、一般B2五（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は14戦連続で菅原俊吏騎手（14戦8勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

12月28日、中1週で迎えた22戦目は、一般B2四（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は15戦連続で菅原俊吏騎手（15戦8勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

5歳（2016年）

3月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、花巻御食事処「山水」賞（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で菅原俊吏騎手（16戦8勝）。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

4月3日、中1週で迎えた24戦目は、希望郷いわて国体開催記念雫石町賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で菅原俊吏騎手（17戦8勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた25戦目は、胆沢桜の回廊賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は18戦連続で菅原俊吏騎手（18戦8勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

5月3日、中1週で迎えた26戦目は、石桜杯（盛岡ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は19戦連続で菅原俊吏騎手（19戦8勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、エリモサプライズに交わされて5馬身差の2着となった。

5月14日、中1週で迎えた27戦目は、震災復興子ども達に夢と笑顔を（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で菅原俊吏騎手（20戦8勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

5月28日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、震災復興子ども達に夢と笑顔を（盛岡ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は21戦連続で菅原俊吏騎手（21戦8勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、イナセナに交わされて1馬身半差の2着となった。

6月12日、中1週で迎えた29戦目は、ねむの木賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で菅原俊吏騎手（22戦8勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は一杯になって10着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた30戦目は、道の駅雫石あねっこ賞（水沢ダート850m 曇/不良）に出走。鞍上は鈴木麻優騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るプレシャスヴィガーを上がり1位タイの末脚で3/4馬身差し切って1着ゴールを果たした。

7月11日、中1週で迎えた31戦目は、世界遺産へ!一戸町縄文遺跡群賞（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は菅原俊吏騎手（23戦8勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた32戦目は、一般B2一（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原俊吏騎手（24戦8勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、エアラギオールにクビ差交わされて2着となった。

9月18日、中7週で迎えた33戦目は、希望郷いわて国体開催記念宮古市賞（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原俊吏騎手（25戦8勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた34戦目は、江刺産業まつり賞（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原俊吏騎手（26戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のキトラをクビ差振り切って勝利数を11に伸ばす

11月14日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた35戦目は、ノベンバーカップ（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原俊吏騎手（27戦9勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

12月11日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた36戦目は、奥州胆沢・ひめかゆスキー場賞（水沢ダート850m 小雪/不良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原俊吏騎手（28戦9勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のロザムンデを半馬身振り切って勝利数を12に伸ばす

6歳（2017年）

3月20日、約3か月半の休養明けで迎えた37戦目は、岩手早咲き賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は鈴木麻優騎手（2戦2勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

4月3日、中1週で迎えた38戦目は、はとむぎ賞（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は菅原俊吏騎手（29戦10勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

7月3日、約3か月の休養明けで迎えた39戦目は、アレクシス賞（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原俊吏騎手（30戦10勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。