タガノブラックヒル（2005年生、母スキャナ）

タガノブラックヒル（2005年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋黒い丘」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタガノサイレンス（当時12歳）と交配したスキャナが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠タガノファーム。戦績は、中央平地5戦0勝、中央障害3戦0勝、地方22戦7勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年の兵庫オーナーズカップ（周年）(B1)。

経歴

デビュー前

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

12月22日、デビュー戦は橋本美純騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。馬体重は502kg。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

3歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

4月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本美純騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

5月25日、中4週で迎えた5戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

9月10日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳F5一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のラガートップランに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月1日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上D2三（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったファーシールに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月15日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上C7三（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のコルテージュに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月28日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上C4二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（2009年）

1月15日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上C6二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木村健騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のベルサンフラワーを半馬身振り切ってファンの期待に応えた。

1月30日、中1週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた11戦目は、4歳以上C2（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で木村健騎手（5戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月11日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で木村健騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上C1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で木村健騎手（7戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

5月12日、中5週で迎えた14戦目は、4歳以上C1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で木村健騎手（8戦3勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るニホンピロジュエルを途轍もない末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月2日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上C1（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で木村健騎手（9戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るパーキージーンを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて制した。

8月12日、中5週で迎えた16戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、さわやか特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた17戦目は、なでしこ特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は木村健騎手（10戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るスーパーフライをクビ差だけ差し切って人気に違わぬ実力を証明した。

11月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から15kg増やして迎えた18戦目は、兵庫オーナーズカップ（周年）（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（11戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のハイズワンに1馬身3/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

12月23日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上B1 B2（園田ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（12戦7勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

5歳（2010年）

1月27日、中4週で迎えた20戦目は、松平幸秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

2月10日、中1週で迎えた21戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B1（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたトサノデザート決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月31日、中6週で迎えた22戦目は、スプリングウインド特別（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったイエロープリマを3/4馬身捉え切れず2着となった。

4月14日、中1週で迎えた23戦目は、DASHよかわ特別（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

7月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、あさがお賞（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大山真吾騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた25戦目は、DASHよかわ特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大山真吾騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

9月7日、中6週で迎えた26戦目は、夢千代特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は木村健騎手（13戦7勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

9月21日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた27戦目は、3歳以上A2（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（14戦7勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

11月27日、中9週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた28戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。5着を確保した。

12月19日、中2週で迎えた29戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

6歳（2011年）

1月16日、中3週で迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に終わった。