ビギンマニューバー（2005年生、母コンプリカーター）

ビギンマニューバー（2005年4月21日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「作戦行動を始める」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時13歳）と交配したコンプリカーターが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地18戦3勝2着2回、地方7戦1勝。主な勝ち鞍は2011年の神無月ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

10月7日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は484kg。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、勝ったピースキーパーにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。

10月20日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

11月10日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るオースミターゲットを鬼脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

3歳（2008年）

3月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた5戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

11月2日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（2009年）

4月19日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の米沢特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって15着に敗れた。

5歳（2010年）

3月7日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた8戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

4月18日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

5月11日、中2週で迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、メイスター賞（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセントエドワードに8馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

6歳（2011年）

1月29日、約9か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアイノカゼをクビ差振り切って休み明け初戦をモノにした。

2月20日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の東京ウインタープレミアム（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦2勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

4月24日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のきずな賞（東京ダート1600m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、5着を確保した。

5月28日、中4週で迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたサウンドアクシス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月5日、連闘で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のひかり賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

10月9日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

10月22日、中1週で迎えた17戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサイオンを3/4馬身振り切って4勝目をマークした。

11月27日、中4週で迎えた18戦目は、太秦ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

7歳（2012年）

3月10日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

5月10日、中8週で迎えた20戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、アルクツールス賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

6月14日、中4週で迎えた21戦目は、’12スパーキングナイトチャ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた22戦目は、’12スターライトカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の犬吠埼特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦0勝）。5頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい3着に敗れた。

8月7日、中1週で迎えた24戦目は、’12 プラチナカップ（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（4戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた25戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、東京中日スポーツ賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。