キンセングローリー（1987年生、母キンセンハツピー）

キンセングローリー（1987年6月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヒツタイトグローリー（当時14歳）と交配したキンセンハツピーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着7回。主な勝ち鞍は1990年の桜島特別(900万下)。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

10月8日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月15日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったバンテアンシェクルに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月29日、中1週で迎えた3戦目は、山本康二騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

12月17日、中6週で迎えた4戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたカリプソバンブー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

3歳（1990年）

1月15日、中3週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったキョウワタイジュに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月11日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（4戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカガミザクラを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

3月18日、中2週で迎えた9戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた10戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた11戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

5月19日、連闘で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月9日、中2週で迎えた13戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたカンキオー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

6月23日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のライオンエリナに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月1日、中9週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で丸山勝秀騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミラクルスキーに約11馬身の大差をつけて3勝目を手に入れた。

9月30日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（中京芝1700m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で丸山勝秀騎手（5戦2勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸山勝秀騎手（6戦2勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は田原成貴騎手（6戦1勝）。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた19戦目は、C.アスムッセン騎手を鞍上に迎えて、’90ゴールデンホィップトロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

12月22日、中2週で迎えた20戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のサンタクロースハンデキャップ（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

4歳（1991年）

1月20日、中3週で迎えた21戦目は、北山ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（7戦2勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

3月3日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の長良川ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に敗れた。

10月5日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（7戦1勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月19日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（9戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマネーキャプテンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月3日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（10戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（11戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したインターエトワールを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月7日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北摂特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山勝秀騎手（12戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（1992年）

1月5日、中3週で迎えた28戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイコアキードにハナ差届かず2着に甘んじた。

1月25日、中2週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下の天ケ瀬特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

2月22日、中3週で迎えた30戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の宇治川特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウマリーンを3/4馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

3月8日、中1週で迎えた31戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 小雨/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は小池隆生騎手（1戦0勝）。6頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた33戦目は、京橋ステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（13戦2勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。