ディバインフォース（2016年生、母ツクバビューティ）

ディバインフォース（2016年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「神聖な力」。毛色は鹿毛。種牡馬のワークフォース（当時9歳）と交配したツクバビューティが6歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。2021年のステイヤーズステークス(G2)に勝利した他、2019年の菊花賞(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

寺島良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

8月19日、デビュー戦は荻野琢真騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は446kg。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

11月25日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた3戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

3歳（2019年）

2月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したビザンティンを差し切れず、1馬身差の2着となった。

3月24日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のショウナンアーサーをクビ差振り切って初白星を挙げた。

4月27日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず13着に終わった。

7月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの横津岳特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のディーグランデに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月17日、中3週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝2600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

10月20日、中8週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

11月16日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのフルーツラインカップ（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4歳（2020年）

2月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの海の中道特別（小倉芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月4日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラスの安房特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシークレットランにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

4月26日、中2週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの比良山特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた14戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの白川特別（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったレオビヨンドに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月6日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したベデザンジュにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月27日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

5歳（2021年）

2月28日、中8週で迎えた17戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったアドマイヤポラリスに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月20日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの淡路特別（阪神芝2600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のノーチカルチャートに3馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

4月18日、中3週で迎えた19戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では目立つような脚を使えず15着に終わった。

10月2日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスの関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

10月31日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの古都ステークス（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月4日、中4週で迎えた23戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイアンバローズを次元の違う末脚で半馬身差し切って初の重賞タイトルを掴み取った。

6歳（2022年）

3月26日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

5月1日、中4週で迎えた25戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

8月6日、約3か月の休養明けで迎えた26戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

10月10日、中8週で迎えた27戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

12月3日、中7週で迎えた28戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

2023年3月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。