オリオンザサンクス（1996年生、母ミラノコレクション）

オリオンザサンクス（1996年4月10日）は、日本の競走馬、種牡馬。1999年にNARグランプリサラブレッド系3歳最優秀馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のシャンハイ（当時7歳）と交配したミラノコレクションが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は森永隆範。戦績は、中央平地2戦0勝、地方22戦11勝2着2回。1999年のジャパンダートダービー(G1)に勝利した他、1999年の東京ダービー(地方重賞)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、森永治雄から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、主取によって円で落札された。

田部和則厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（1998年）

4月15日、デビュー戦は渋谷裕喜騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/重）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のスクオールチェイスに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

6月17日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、3歳（札幌(地)ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で渋谷裕喜騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた3戦目は、3歳（旭川ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で渋谷裕喜騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったカミワザから3/4馬身差の2着に敗北した。

7月29日、中3週で迎えた4戦目は、3歳（旭川ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で渋谷裕喜騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のモルフェロイに3馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

8月26日、中3週で迎えた5戦目は、3歳（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で渋谷裕喜騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のワンダーパワーに4馬身の差をつけて制した。

9月23日、中3週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞の栄冠賞（旭川ダート1000m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で渋谷裕喜騎手（5戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のシンセイライデンをクビ差制して4勝目を獲得した。

12月29日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた7戦目は、早田秀治騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の全日本三歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。10着に敗れた。

3歳（1999年）

1月19日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦の若獅子特別（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で早田秀治騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のリワードコンガに7馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月11日、中2週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 雪/重）に出走。鞍上は3戦連続で早田秀治騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のケイシュウエクセルをアタマ差振り切って6勝目を掴み取った。

4月13日、中8週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の羽田盃（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で早田秀治騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のラビットシンフォニに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月10日、中3週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の東京王冠賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で早田秀治騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で早田秀治騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま全身全霊の粘りで持ち堪えて、最後は2着のタイコウレジェンドに2馬身半の差をつけて8勝目を奪取した。

7月8日、中3週で迎えた13戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で早田秀治騎手（6戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のオペラハットをクビ差振り切ってG1初挑戦初制覇を果たした。

10月13日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた14戦目は、3歳地方重賞のスーパーチャンピオンシップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で早田秀治騎手（7戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

4歳（2000年）

2月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で早田秀治騎手（8戦5勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

3月22日、中3週で迎えた16戦目は、地方重賞のフロンティアスプリント盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で早田秀治騎手（9戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るデアヴィクティーを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて10勝目を達成した。

4月13日、中2週で迎えた17戦目は、地方重賞のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で早田秀治騎手（10戦6勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

6月22日、中9週で迎えた18戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 雨/良）に出走。鞍上は12戦連続で早田秀治騎手（11戦6勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい15着に敗れた。

9月27日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた19戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で早田秀治騎手（12戦6勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

10月31日、中4週で迎えた20戦目は、地方重賞のグランドチャンピオン2000（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で早田秀治騎手（13戦6勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、マキバスナイパーに交わされて1馬身差の2着となった。

11月25日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた21戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で早田秀治騎手（14戦6勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

12月30日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの勝島オープン（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で早田秀治騎手（15戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットでひたむきに粘り続けて、最後は2着のゼンノモトーレに3馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

5歳（2001年）

1月17日、中2週で迎えた23戦目は、地方重賞の東京シティ盃（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で早田秀治騎手（16戦7勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた24戦目は、G3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は18戦連続で早田秀治騎手（17戦7勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。