ワンダードリーム（2001年生、母サフィーロ）

ワンダードリーム（2001年1月26日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のドリームウェル（当時6歳）と交配したサフィーロが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）広富牧場。戦績は、中央平地30戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の安房特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、高橋修から「北海道10月市場サラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

加賀武見厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

6月29日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は452kg。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

11月9日、約4か月半の休み明けで迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、6着に入り込んだ。

12月13日、中2週で迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3歳（2004年）

1月31日、中6週で迎えた5戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2300m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、4着に入った。

5月2日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月29日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2300m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったレゴラスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月13日、中1週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のアイルオブマルタに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月24日、中3週で迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

8月15日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

9月5日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシンボリユタカオーに2馬身の差をつけて2勝目をマークした。

11月13日、中9週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の晩秋特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入った。

12月4日、中2週で迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

12月26日、中2週で迎えた15戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のテンポイントメモリアル（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

4歳（2005年）

1月29日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のウイングランツに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月13日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5歳（2006年）

12月9日、約22か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の幕張特別（中山芝2000m 小雨/良）に出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

6歳（2007年）

1月7日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた20戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた21戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

4月8日、中6週で迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルファーマを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って久方ぶりに勝利を挙げた。

5月5日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

6月10日、中4週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

7歳（2008年）

1月6日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して12番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

2月24日、中6週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

8月24日、約6か月の休み明けで迎えた27戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のポプラステークス（札幌芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

9月14日、中2週で迎えた28戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた29戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

11月9日、中3週で迎えた30戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の第32回アジア競馬会議東京大会記念（東京ダート2100m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず16着に終わった。