サンエムエントロス（1996年生、母サンエムグロウ）

サンエムエントロス（1996年5月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホリスキー（当時17歳）と交配したサンエムグロウが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田猛。戦績は、中央平地10戦0勝、地方21戦7勝2着7回。主な勝ち鞍は2001年の3歳以上C1。

経歴

デビュー前

松田正弘厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

8月7日、デビュー戦は菊地昇吾騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は562kg。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

9月12日、中4週で迎えた2戦目は、藤井正輝騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

9月25日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤井正輝騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤井正輝騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり6着に終わった。

11月9日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳戦のりんどう賞（笠松ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で藤井正輝騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったクルーズシチーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

11月22日、中1週で迎えた6戦目は、3歳戦のプリムラ賞（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で藤井正輝騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、センタースペシャルに交わされて7馬身差の2着となった。

12月4日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤井正輝騎手（5戦0勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

12月18日、中1週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤井正輝騎手（6戦0勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

4歳（2000年）

1月29日、中5週で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着を確保した。

2月5日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

9月12日、約7か月半の休み明けで迎えた11戦目は、清山宏明騎手を鞍上に迎えて、アリオト特別（旭川ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月7日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤井正輝騎手（7戦0勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の松川浦特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤井正輝騎手（8戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

12月9日、中6週で馬体重を前走から29kg増やして迎えた14戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るナカトップベビーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月24日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスターマイサドルに7馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月31日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアイシーフラッグに8馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

5歳（2001年）

1月13日、中1週で迎えた17戦目は、安東章騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のイッスンボウシに8馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月5日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は真島正徳騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のイッスンボウシに1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月15日、中9週で迎えた19戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（4戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のナカトップベビーに2馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

5月4日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（5戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したフジグラマーを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月20日、中1週で迎えた21戦目は、下條知之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシャムスターに1馬身半の差をつけて7勝目をゲットした。

7月14日、中7週で迎えた22戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は真島正徳騎手（6戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ロトスペクターに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2002年）

2月11日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、九千部賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（7戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた24戦目は、九千部賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（8戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

3月11日、中1週で迎えた25戦目は、九千部賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で真島正徳騎手（9戦5勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた26戦目は、九千部賞（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で真島正徳騎手（10戦5勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したザブラックヘイローを捕まえ切れず、ハナ差の2着に惜敗した。

5月4日、中5週で迎えた27戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は下條知之騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

5月25日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は真島正徳騎手（11戦5勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したチクシダイオスキーを捕まえ切れず、4馬身差の2着となった。

6月9日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（12戦5勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したチクシダイオスキーを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

6月30日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（13戦5勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

8月5日、中4週で迎えた31戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は下條知之騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。