ローズカットダイヤ（2005年生、母ダイヤモンドジェム）

ローズカットダイヤ（2005年2月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ダイヤモンドのカット方法のひとつ」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時13歳）と交配したダイヤモンドジェムが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地27戦5勝2着9回。2011年のUHB杯(オープンハンデ)で2着に入った他、2008年の菜の花賞(オープン牝)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、社台ファームから「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場され、三協商事によって2,100万円で落札された。

平田修厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

1月5日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は456kg。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るオールタイムベストを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

1月27日、中2週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

2月17日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

6月1日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月28日、中3週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプリティーキャットをクビ差振り切って雨中の大混戦を制した。

8月10日、中5週で迎えた6戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

9月21日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は藤岡康太騎手（1戦1勝）。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

10月26日、中4週で迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたアドマイヤゴルゴ決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月7日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、グランプリヒーローに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（2009年）

1月17日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、クイックリープにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月21日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、マルヨカレッジにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月21日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

6月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったルミナスハーバーにねじ伏せられてアタマ差の1着制した。

9月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（6戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったエイシンパンサーにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、抜け出したシャランジュを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月13日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の伊吹山特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（7戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヤマカツマリリンをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2010年）

1月23日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

3月13日、中6週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（9戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

7月24日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（10戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したマヤノクレナイに半馬身届かず2着に敗北した。

8月14日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（11戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したトウカイミステリーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

6歳（2011年）

1月23日、約5か月半の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伏見ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（12戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

2月19日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（13戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

3月21日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で秋山真一郎騎手（14戦2勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

4月23日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（15戦2勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

7月31日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた26戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したパドトロワを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月13日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るミスクリアモンを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って久しぶりに勝利を挙げた。